プロローグというか。1
昔の事を書きます。
10年以上前、ユユとニコ君が新婚までさかのぼります。
〇〇年2月、ユユとニコ君が結婚4ヵ月になる冬でした。
一か月前には遊園地に行ったり、何の前兆もなく、仕事もフルタイムで夜勤までこなし、職場の先輩や後輩と遊びにいったり、なんのこともない日常を過ごしていました。
●●発症する3日前
仕事から帰ってきたニコ君が、ご飯を食べながら
『会社の人からうわさをされている。』
『ユユが死んでしまうんではないか』 と言い出しました。
私もフルタイムで仕事をして、家事をしての生活だったので、
・・・何を言ってるんだろう、何か嫌な事言われたのかな・・・
と、軽く考えていて、その時はその後普通に過ごしたので、
あまり気にしないでいました。
次の日、朝起きて、ニコ君はまったく寝た気がしないと出勤しました。
いつもとっても寝ることが大好きで、隙あらば寝てるようなニコ君。
体調不良かなと心配はしながら、見送りました。
その日の夜、帰ってきてからも、食欲がないのか、なかなか進みません。
その間にも
『職場の人が、俺とユユが別れないとユユが殺されると言ってくる』
『結婚式に来ていた子供は俺の子供だ』(ニコ君は初婚でもちろんその時点で子供はいません。そして結婚式には子供を呼んでいませんでした)
など、突拍子もなく奇想天外な事をぶつぶつ言い続けていました。
そしてその日の夜も、眠れず。
次の日も仕事には行ったのですが、帰ってくるなり昨日とおなじで、
色々なありえないことをぶつぶつ呟き、
いつもは30分で食べ終わる夕食も、この日は2時間かかりました。
このあたりからようやく私もおかしいなと思うようになりました。
この時点でユユは20代前半。
精神の病気の知識などまったくなく、むしろ食事が片付かないことにイライラさえしていました。
その日の夜、眠りにつき、
そして、発症します。
いつからが発症なのか、はっきりはしません。
つぶやき始めた日なのか、それとももっと前から何かが聞こえたりしていたのか。
当時の記憶は、本人も夢の中にいたみたいに曖昧だそうで、思い出せないこともたくさんあるそうです。
長くなりますので、2 に続きます。。。。。
お付き合いいただき、ありがとうございます。