夫は病気のデパートです。

ニコくん(夫)とユユ(妻)とイチ(娘)の奮闘記

プロローグというか。3

今回でプロローグ終わる予定です。

思ったより多くなってしまいました。。。(;'∀')

 

※続きますが、体験者や患者さんご本人にとってショッキングな話が出てきます。

自己責任にて閲覧お願い致します。

 

脳外科へ検査入院して、次の日。

いろいろな入院道具を持って朝一に病院に行ったユユ。

ニコ君の病室に行ったら、

 

目をギラギラさせて、ナースコールをずっと握っているニコ君がいました。

 

不思議に思っていたら、いきなり手首をガッとつかまれて、

『隣のベットにユユの同級生が寝ている』

(実際は全く関係のないおじいさんです)

『検温に来た看護師さんがユユの友達だ』

(もちろん違います)

と言いました。

 

どちらも害のない存在のはずなのに、ニコ君はガタガタ震えておびえていました。

 

そして、ナースコールを頻繁に押しては、看護師さんを呼びます。

 

そこに主治医の先生が来て、反射の反応を見るハンマーみたいな器具を取り出しました。

よく覚えていないのですが、脛に軽くあてて、膝が伸びるか?見る器具だったと思います。

それを取り出した瞬間、ニコ君は

 

『殺される!!!!!!助けて!!!!!!!』

と叫んで、またナースコールを呼びました。

 

ここで、私は初めて、おかしい、脳外科じゃないかもしれない、と思いました。

 

その後、MRIを撮りに行ったニコ君。

点滴をつけて部屋に入って行ったあと、男の看護師さんや、技士さんがバタバタ慌てて何人もMRI室に入って行きました。

 

どうやら中で暴れたらしく、点滴を引っこ抜き、押さえつけられたようです。

後からニコ君に聞いた話では、

 

MRIの中に無数の刃が見えて、切り刻まれるイメージが頭に流れてきたとのこと。

 

それは暴れるし怖いよね。。。(´;ω;`)

 

そうして、病室に戻ってから、

精神科へ紹介状を書いてもらうように主治医の先生とお話をしました。

 

その後の手続きを待っている間も、

 

『窓際に立っちゃだめ!スナイパーがこっちを狙ってるから打たれる』

『病院を出るまで一言もしゃべっちゃだめだよ。喋ったら殺される。』

 

と、意味不明の事をずっと言っていました。

その時のニコ君は、私の手首や肩をつかむ力も強くて、言葉も方言ではなくて、声も低くて、何かが乗り移ったようでした。

 

何より心配だったのは、いつもたくさん食べるニコ君が、2日前から何も口にしていなかったことでした。

食欲もなく、食べるということを忘れていたみたいです。

 

そうして、紹介してもらった精神科へたどり着きます。

この精神科で、10年以上今後お世話になることになります。

 

また別の日記で書き進めようと思います。

 

※このブログは、当時の日記を掘り起こし、

プロローグはほぼノンフィクションで書いております。

当時20代前半の夫婦で、新婚でした。

常識も何もなく、当たり前のことがずれている可能性もありますが、

どうかあたたかい目で読んでいただけますようお願い致します。