プロローグというか。2
発症時の続きです。
※体験したことある人にとっては少しショッキングな内容になるかもしれません。
自己責任での閲覧をお願い致します。
眠りについて、夜中の三時ごろ。
いきなりニコ君がガタガタ震え始めました。
「寒いの?」
と聞いても、『わからない、止められない』と。
時間は5分もなかったと思いますが、動転した私は救急車を呼びました。
※救急車の利用については色々問題や賛否両論があると思いますが、
10年以上前、とっさの判断での出来事ですのでご容赦ください。
余談ですが、ユユはこのニコ君のけいれんの1年ほど前に
実祖母の救急車を呼んだことがあります。
その時は残念ながら助かりませんでした。
なので本当に本当に怖かったです。
救急車はすぐに来てくれて、その時にはけいれんも収まっていたため、
自分で救急車に乗り込むニコくん。
私も付き添いで乗ろうかと思ったのですが、
救急隊員の方が、【朝方で電車も何も動いていないため、奥さんが帰れなくなります。車で着いてきてください】
と仰って下さったので、車で着いていきました。
雪がちらつき、道路が凍るなか、震える手で運転したことを覚えています。
・・・今思うととっても危ないですね(;'∀')
搬送された病院は近所の総合病院ですが、
研修医さんしかいなかったのと、搬送されたころにはけいれんも収まっていたため、
熱をはかってインフルエンザの検査だけして帰りました。
もちろん熱はなく、検査も陰性でした。
帰ってきて、4時間くらい寝て、
忘れもしない2月8日の朝8時頃。
起きたニコ君は、ニコ君ではなくなっていました。
『実家が爆破されて家族みんなが死んだ』
『弟が人を殴って警察に逮捕された』
『俺は幽霊にとりつかれている』
『旅行に行ったとき、新幹線の隣に座っていたのは有名な芸人だった』
など次々とおかしなことを言い始めました。
これはおかしいぞと思った私は、ネットで今見てくれる病院を検索し、
そこで脳外科を紹介してもらって、すぐにニコ君を連れて行きました。
脳外科でCTとレントゲン、血液検査と髄液の検査をしてもらい、そのまま検査入院となりました。
診察室で診てもらっている間も、車いすに座ったニコ君は魂が抜けたように
口をポカンと空けて、時に白目をむいて、意識があるのかないのか
分からない状況でした。
髄液の検査も痛いはずなのに、眉ひとつ動かしませんでした。
その時まで私は、脳がやられたと、血管や神経に何かがあったんではないかと、
とにかく目の前のことに必死でした。
ニコ君の両親に来てもらうように電話しましたが
『ユユちゃんがついてるから大丈夫でしょ』と言われ、
私の両親が心配して来てくれました。
その日は、実家に帰って眠ることにしました。
ニコ君との思い出がたくさんつまった部屋で、一人で寝るのは耐えられそうになかったからです。
長いですが、3に続きます。。。